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東京都の職業訓練制度

東京都の職業訓練制度とは? ―― 東京で再就職・スキルアップを目指す方へ

東京都は、再就職やキャリアチェンジを目指す方に向けて、ハローワークや訓練施設と連携した職業訓練制度が充実しています。

職業訓練は、東京で新しいスキルを学び、就職につなげたい方にとって大きな支援となる制度です。
このページでは、東京都で利用できる職業訓練の種類や申し込みの流れ、給付金制度についてわかりやすく解説します。

東京都の職業訓練

職業訓練とは?(東京都版)

職業訓練とは、就職に必要な知識や技能を習得するための公的制度です。

東京都内では、IT・事務・介護・デザインなど幅広い分野のコースが用意されており、就職率も高いことが特徴です。都立職業能力開発センターや、東京都が委託する専門学校・民間スクールで実施されています。

東京都で受けられる職業訓練の種類

■公共職業訓練(東京都の雇用保険受給者向け)

雇用保険を受給している方を対象とした訓練で、ハローワークの受講指示に基づき受講します。

<対象者>

  • 雇用保険受給中の離職者
  • 就職活動中でハローワークに相談し、受講指示を受けた方

<実施形態>

  • 施設内訓練:都立職業能力開発センターなどで実施。ものづくり、電気、建築など基盤技術が中心。
  • 委託訓練:東京都が民間の教育機関に委託。IT、事務、デザイン、介護など幅広い分野が対象。

<特徴>

  • 訓練期間はおおむね3〜6か月(長いものは1年程度)。
  • 授業料は無料(教材費等は自己負担)。
  • 訓練中は失業給付(基本手当)の延長+受講手当+通所手当が支給される。
  • 雇用保険を受給できない方が公共職業訓練を受ける場合は、職業訓練受講給付金の対象になる。

■求職者支援訓練(雇用保険を受給できない方)

雇用保険を受給できない求職者を対象とした制度で、ハローワークの職業相談を通じて利用できます。

<対象者>

  • 雇用保険を受給できない求職者(非正規雇用、フリーター、自営業廃業など)
  • ハローワークで求職申込を行い、訓練受講が必要と認められた方

<コース内容>

  • 基礎コース:社会人経験が少ない方向け。パソコン基礎やビジネスマナー、就職活動支援を学ぶ。
  • 実践コース:プログラミング、Webデザイン、介護、医療事務など専門的なスキルを学ぶ。

<特徴>

  • 訓練期間は2〜6か月程度。
  • 授業料は無料(教材費等は自己負担)。
  • 一定要件を満たせば職業訓練受講給付金(月10万円+通所手当+寄宿手当)を受給できる。

対象者によって優遇される制度はありますが、どちらの訓練にも応募することが可能です。

受講料はかかる?東京都での費用まとめ

職業訓練は、東京都内でも授業料は原則無料です。ただし、テキスト代や教材費などは自己負担が必要です(数千円〜数万円程度)。

東京都で利用できる給付金制度

■職業訓練受講給付金(雇用保険を受給できない方対象)

雇用保険を受給できない求職者(特定求職者)が、公共職業訓練や求職者支援訓練を受講する際に、生活支援として支給される制度です。

<支給内容>

  • 職業訓練受講手当:月額10万円
  • 通所手当:通学にかかる交通費(上限あり、例:月42,500円まで)
  • 寄宿手当:月額10,700円(自宅から通えない場合に支給)

<主な支給要件>

  • 本人収入が月8万円以下
  • 世帯収入が月30万円以下
  • 世帯全体の金融資産が300万円以下
  • 現住所以外に土地・建物を所有していない
  • 訓練出席率が8割以上
  • 世帯内に他の受給者がいない
  • 過去3年以内に不正受給をしていない
  • 過去6年以内にこの給付金を受給していない

※本人収入が月12万円以下、世帯収入が月34万円以下の場合、生活手当(10万円)は出ませんが、通所手当のみ支給されることがあります。

<申請の流れ>

  1. ハローワークで求職申込を行い、事前審査を受ける
  2. 訓練校で合格し、受講開始
  3. 訓練開始後、毎月ハローワークに出向き、職業相談+申請手続きを行う
  4. 出席率や収入状況を確認後、翌月に指定口座へ振込

■雇用保険受給者の方(公共職業訓練中)

雇用保険を受給できる方は職業訓練受講給付金の対象外です。代わりに以下の支援を受けられます。

  • 失業給付(基本手当)の延長
  • 受講手当:1日あたり500円(上限あり)
  • 通所手当:交通費(上限あり)

東京都での職業訓練 申し込みの流れ

1

ハローワークで相談・申込

  • 東京都内のハローワークで職業相談を受け、希望する訓練コースを選択
  • 申込書や履歴書を入手

2

書類提出

  • ハローワーク経由で応募書類を提出
  • 志望動機や通学可能性などを記入する場合あり

3

選考(訓練校で実施)

  • 主に訓練を行う学校・施設で実施
  • 面接:就職意欲・通学可能性を確認
  • 筆記試験:国語・数学の基礎力を確認(中学レベル程度)
  • 適性検査やPC操作チェック:IT・事務系コースで実施されることあり

4

合格発表

  • 郵送やハローワーク経由で通知

5

入校手続き

  • オリエンテーション参加
  • 教材費などを支払い、正式に訓練スタート

よくある質問(FAQ)

Q. 東京都在住でなくても利用できますか?

A. 原則は通学可能であれば東京都外からも申し込めます。まずは通所範囲をハローワークに相談してください。

Q. アルバイトしながら通っても大丈夫?

A. 可能ですが、収入条件(月12万円以下)を超えると給付金が受けられない場合があります。

Q. 年齢制限はありますか?

A. 原則年齢制限はありませんが、一部コースで条件が設定されることがあります。

Q. 東京都で人気の訓練コースは?

A. IT系(プログラミング、Webデザイン)、事務系(パソコン・経理)、介護・医療系が人気です。

東京都で職業訓練を受けるメリット

・首都圏の豊富な求人と直結している

・IT・Webなど東京ならではの先端分野の訓練が多い

・ハローワークや訓練校による就職支援体制が充実

まとめ|東京都の職業訓練でキャリアアップを実現

東京都は、再就職やキャリアチェンジを目指す方に向けて、ハローワークや訓練施設と連携した職業訓練制度が充実しています。東京都の職業訓練は、授業料が無料で学べ、給付金制度も整っており、安心して学習と就職活動に取り組むことができます。
スキルアップや再就職を考えている方は、まず東京都内のハローワークに相談し、自分に合った訓練を探してみましょう。

まずは管轄のハローワークにご相談ください。

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