Nキャリアアカデミー講師の佐藤です。今回は「 基本情報技術者試験 」について紹介させていただきます。未経験からIT業界を目指す場合の登竜門としてITパスポートが有名ですが、その上位資格に位置付けられるのが本資格になります。 【概要】試験日時:随時(CBT方式)試験時間:科目A 90分 60問:四肢択一 科目B 100分 20問:多肢選択式合格基準:各科目600点(1000点満点)以上難易度:(未経験者には)そこそこ難しい合格率:CBT方式になって以降は40%台を中心に遷移受験料:7,500円(税込み)学習時間:約200時間(未経験者の場合の目安) 【学習方法】試験は幅広い知識を問われる科目Aと、実務的な内容を取り込んだ科目Bに分かれます。それぞれの出題範囲をきちんと把握し、試験対策をしていきましょう。 ■科目A科目Aはテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系という3つのカテゴリーから、毎年ほぼ決まった割合で出題されます。テクノロジ系の問題が60問中41問と大半を占めるので、テクノロジ系を中心に学習を進めましょう。インプット用の資料としては、実際に本屋に行き、「これだ!」と感じるテキストを使用するのがいいと思います。人により「イラストや図が多く、イメージを通して分かりやすく説明しているテキスト」が好みだったり、「イメージよりも正確性を重視した、文章量の多いテキスト」が好みだったり千差万別です。ぜひご自身の感覚でテキストを選んでいただけたらと思います。テキストに目を通したらその後はひたすら「過去問道場(https://www.fe-siken.com/fekakomon.php)」で過去問に取り組んでください。古い順に3~5年分実施すれば、かなり合格圏に近づけると思います。(日々IT業界の情報はアップデートされているため、受験直前に最新の過去問を実施するのがおススメ。)問題を解くだけではなく、間違った問題の復習もしっかりしましょう。(サイト内でしっかり解説してくれます。) ■科目B科目Bは全20問で構成され、アルゴリズム・プログラミングに関する問題が16問、セキュリティに関する問題が4問出題されます。アルゴリズム・プログラミングのカテゴリーではプログラミングについての知識やソースコードを読み解く力の有無を問われ、セキュリティのカテゴリーでは仮想の企業が抱えるセキュリティ上の問題を解決する手段を問うような問題が出題されます。科目Bの問題は過去問道場に掲載されていません。掲載しているサイトも見当たらないため、対策用のテキストを購入するのが早いと思います。プログラミングに慣れている人であれば比較的解きやすい問題が多いと思いますが、科目Bの最大の難所は出題文の「言い回し」です。少し理解しづらい文章が多く、そこで手間取ってしまうとあっという間に「時間切れ」なんてことも・・・。演習問題に取り組む中で時間配分についても練習しておきましょう。 【所感】「学習時間200時間!」と謳っているサイトも多い、少しハードルの高い資格です。冒頭で「ITパスポートの上位資格」と書きましたが、ITパスポートがIT用語を問われるのに対して、基本情報はIT(業界)の様々なことについて理解しているかを問われる資格になります。ITパスポートと試験範囲が似ている部分も多くありますので、ITパスポートに続けて受験するのがおススメです。とはいえ、ITパスポートよりも踏み込んだ内容も多くなりますので、しっかり準備の時間は確保しましょう。テキストを一通り読んだ後の対策としては、科目A → 過去問道場 (https://www.fe-siken.com/fekakomon.php)科目B → 問題集の反復が学習コストが低いと思います。多少なりともIT業界の経験がある人であれば、あまり時間をかけずに合格圏内に届くことも可能でしょう。 基本情報技術者試験だけに言えることではないのですが、合格のコツは「100点満点を目指さないこと」です。IT系の資格の多くは6割取れていれば合格できます。ということは、4割は落としても合格が可能なのです。どうしても苦手な分野があれば、その問題については「捨て問」にしてください。「苦手の克服」も大切ですが、「得意分野を落とさない」こともそれ以上に大切になってきます。 試験時間は科目Aが90分、10分の休憩をはさんで科目Bが100分と長丁場になりますが、あまり余裕はありません。特に計算問題に掛かりっきりになってしまうと、思った以上に時間が経過してしまいます。時間の管理方法も含め試験の環境を意識しながら過去問や問題集に取り組みましょう。 基本情報技術者試験は、新卒社員に入社1年目で取得を勧めている企業もあるような資格となります。未経験者の採用を検討している企業では、基本情報技術者試験を重視している企業もありました。少しハードルの高い資格になるかもしれませんが、訓練期間中に取得して少しでも就職活動を有利に進めていきましょう! ...

Nキャリアアカデミー講師の田中です。今回はC言語の資格「C言語プログラミング能力認定試験」について紹介します。3級~1級までありますが、今回は3級を受験してきました。 【概要】試験日時:6月・9月・1月の年3回実施試験時間:60分合格基準:得点率60%以上合格率:65.75%(2022年度)累計受験者数:196,894名(2023/03/31)難易度:易しい受験料:5,200円 【学習方法】比較的易しめの試験です。出題内容のメインは「変換仕様」「繰り返し文」「配列」で、基本的な内容です。少し入り組んだプログラムが出題されますが、使われている構文は基礎的なものがほとんどです。職業訓練で学習する内容のうち、関数やポインタや構造体、文字列操作関数といったトピックについては問われないので、基本的な内容についてしっかり身に付けておけば大丈夫です。(登録は必要ですが)無償でサンプル問題が提供されているので、ぜひ一度取り組んでみてください。https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/learn公式から販売されている過去問題集に取り組んでみるのもよいと思います。リモートWebテストは環境の設定手順が少しややこしいので、受験申込をしたら必ず動作環境・操作方法等の確認をしておきましょう。 【所感】C言語についてはポインタがムズカシイ…という印象を持たれる方も多いと思いますが、3級についてはプログラミング言語に共通する一般的な構文を中心に問われる印象で、基礎を確認するのにたいへん良い試験だと思います。サンプル問題に取り組んでから受験をした感覚としては、同じようなパターンの問題が繰り返し出題されています。一度取り組んでみて、制限時間等に不安のある方は過去問に取り組んでいただければと思います。 C言語についてもっと掘り下げた資格を身に付けたい方は、2級を受験していただくと良いと思います。IT業界は「学び続ける姿勢」が重要だとよく言われます。資格試験という明確な目標を設定することで、学習意欲に結び付けていきましょう! ...

Nキャリアアカデミー講師の田中です。今回は統計学の資格「統計検定」について紹介します。3級~1級までありますが、今回は3級を受験してきました。 【概要】試験日時:随時(会場により開催日時が異なります。下記ページより確認してください)     随時試験会場検索ページ https://www.toukei-kentei.jp/apply/other-grades-apply/試験時間:60分合格基準:得点率65%以上合格率:53.9%(2023年)難易度:易しい受験料:6,000円 【学習方法】入門的な試験です。統計の基本的な用語や、図表や数字の読み解きに関するリテラシーがあれば問題なく解くことができます。変数の尺度、箱ひげ図、ヒストグラム、相関や回帰といった基本的な概念についてはしっかりと学習しておきましょう。そのほかに高校の教科書レベルの確率の計算問題が数問出ます。 1回分ですが過去問が公開されているので、問題の雰囲気をつかむうえでは一度解いてみるとよいでしょう。https://www.toukei-kentei.jp/prepare/kakomon/問題量をこなしたい方向けには、公式から問題集が販売されています。 【所感】テストセンターのPCで受験することになります。問題に直接書き込めないので、計算問題を解くのが少し大変でした…。 問題そのものの難易度はそこまで高くない印象です。 昨年度は約25,000人が受験した試験です。2級は大学レベルの統計学の内容が問われます。数学に自信がある、もっと統計やデータサイエンスの知識を深めたい、という方はぜひ、2級にもチャレンジしてみてください。数字を正確に読み取く能力はいかなる業務でも重要になってくるので、臆せずトライしていただければと思います。 ...

Top